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こち亀とパチンコ

大みそかの今日、発売当日には買いそびれてしまったジャンプ42号が「両さん特別アニバーサリーパック」として発売されたので、それを先ほど買ってきた。

今年はあの40年続いた連載が終わってしまった年。
それに比べれば些細なことだが自分個人としては重大なこととして、また自分が転職を余儀なくされた(元の仕事に戻った)こともあり、その連載終了には感慨深いものがある。
もっとも、こち亀に関しては作者の自由な意思で決めた終了であろうから、自分のように強制的に転職を余儀なくされたのとは全く違うのだが。

こち亀というマンガでは、主人公の両さんがパチンコを打つ場面が昔はよく描かれていた。
近年のものではあまりそういったシーンはなかったように思う。
パチンコというものに対する風当たりの表れだろうか?

こち亀とパチンコについて思うとき、普通であれば例えばビッグワン亀有だとか、ブルーリボンだとか、スーパースターなどを連想するところなのだが、自分にとっては松戸市の馬橋がまず思い浮かぶ。

馬橋のホールに足しげく通っていた頃は、何をしたいとも何をしたくないともわからず、ただ漫然とパチンコばかりの生活をしていた頃で、そんな中でも何か心を落ち着かせるものが欲しかったのか、パチンコを終えると今は潰れてしまった古本屋に行き、こち亀の単行本を古本で購入して読む、ということを繰り返していた。
こち亀というマンガはどこを読んでも外れがない(少なくとも自分にとってはそうだった)ので、そのようないい加減な、ただ、確かに楽しい気持ちを得させてくれるものだった。

警官の身でありながら、パチンコなどのギャンブルはする、とんでもないサイドビジネスはするなどの型破りな行動に、自分は憧れを抱いていたのだろう。
自分のように、やりたいこともやりたくないことも分からずただ生きているのと違い、やりたいことをやるために生きている。
そういった憧れの気持ちで見ていたのは、こち亀を読み始めた中高生時代から実はそうで、今に始まったことではなく、極端にいうと自分はずっと「両津勘吉になりたかった」のだ。

こち亀連載の終了を機に、うっすらと感じていたそんな気持ちをはっきりと自覚したのだ。

両さんはパチンコを打つにしても、喜怒哀楽をむき出しにして、ただ、確かに楽しく遊戯していた。
恨むような目つきで、陰鬱な表情で盤面を眺めながら打つのとは全く違う。

だからといって、自分が自由に時間を使える自営業に戻ったからと言って、嬉々としてパチンコばかり打つという生活に戻ろうかなどという気持ちは毛頭ない。

が、来年2017年は、自分がなりたい両津勘吉像とは何かを見つめ、それを実現できる年にしたいと思っている。
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Author:花百景
とある中年による趣味のブログです。
ネタは主にパチンコの昔と今、プログレなど。

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